独自カリキュラム
圧倒的な授業時間数で
国公立受験に対応
梅花中学校・梅花高等学校は、阪急宝塚線の豊中駅から徒歩約13分、交通至便かつ静かな住宅街にある。
梅花高等学校のコースは2013年度に改編され、標準、特別進学、国際、医療看護、こども保育、舞台芸術・スポーツの6コース展開となった。特別進学コースでは、国公立大学・難関私立大学への進学を目標にしている。
同校進路部長の橋本進一郎先生は、特別進学コースについて、「国数英に重点を置いたカリキュラムとなっています。理科・社会は3年生で時間をとっていますので、国公立大学受験に充分対応できます」と、カリキュラムの特徴から説明してくれた。
同コースの授業時間は月〜金曜は7時間、土曜4時間。さらに、プラスαとして月〜金曜は8時間目に勉強会、土曜は5〜7時間目に受験講座が設けられている。勉強会は、先生在室のもとで実施される全員での復習タイムとなっている。受験講座は予備校講師を招いて行われるもの。圧倒的な授業時間数をとることで、基礎学力の徹底を図っている。
加えて、長期休暇中には学力の定着を目的とした特別講座が用意されている。夏期は、高1が68時間、高2が90時間、高3はマックス232時間。冬期・春期は各30〜80時間と、かなり多い。特筆すべきは、「論理エンジン」で知られる現代文の特別講師・出口 汪先生による講座。すべての教科の土台は国語力と考え、今夏、出口先生を招いて“論理的に読む”ことを講義していただいた。当講座は、今後も定期的に実施される。
模試の結果返却後の個人懇談は、生徒それぞれの弱点を発見するために行われており、弱点の補強を目的に、春夏の長期休暇中には1・2年を対象とした勉強合宿(3日間)を計4回も実施している。
自学自習をサポートするための環境整備も万全だ。自習室は夜7時、図書館の個別スペースは夜9時まで開放。2名の教員が常駐し、質問に答えている。同校の教員の熱心さには驚くばかりだ。 |
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高大連携プログラム
指定校制推薦枠も多数
梅花高等学校では、緻密な進路指導が功を奏して、特別進学コースの進学実績は着実に伸びている。今春は、同コースの卒業生26名中、国公立大学(神戸大学、大阪教育大学、神戸市外国語大学など)に6名の合格者を出した。昨春の国公立大学合格者は3名(卒業生24名中)だったが、大阪大学・京都工芸繊維大学・大阪市立大学という快挙だ。関関同立にも15名(昨春18名)が合格している。
また、高大連携プログラムが多数設定されているのも梅花の特徴だ。例えば、国際コースでは同志社女子大学 表象文化学部英語英文学科のシェイクスピアプロダクション、神戸女学院大学 同時通訳プログラムの出張講義、舞台芸術・スポーツコースでは神戸女学院大学 音楽学部音楽学科舞踊専攻の見学。こども保育コースや医療看護コースでは梅花女子大学 心理こども学部こども学科、看護学部看護学科との連携が密で、重ねて他大学との連携も予定されている。
さらに同校では大学・短大併せて約170校、約680名以上の指定校制推薦枠を獲得している。例をあげると、関大9名、関学8名、同志社2名、立命館1名、近大17名、甲南2名、龍谷1名、同女・京女・武庫女・神戸女学院に計24名。青学・ICU・東女・日本女子・明学にも計13名の人数枠がある。
熱意にあふれる教員、整った学習環境、幅広い選択肢で生徒の進路をサポートする梅花。この取材で、今後の伸び代の大きさを感じさせられた。
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