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中学・高校受験:学びネット

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近畿大学工業高等専門学校

 
  実践的技術者を育成
抜群の就職・進学実績を誇る
近畿大学の併設校として設立され52年の伝統を有する近畿大学工業高等専門学校には、「実学教育」と「人格の陶冶」という近畿大学の建学の精神が息づいている。同校が目指すのは、創造力あふれる実践的技術者の育成。総合システム工学科への改組、専攻科設置、熊野市から名張市への移転など、時代の変化に対応してきた同校の最大の特長は、優れた就職・大学進学実績だ。同校の詳細について、各組織責任者に話を聞いた。

住 所: 〒518-0459 三重県名張市春日丘7番町1番地
電 話: 0595-41-0111
交 通: 近鉄大阪線「名張」駅から三重交通バスで8分「近大高専前」停留所すぐ
学生数: 728名 (2014.9.1現在)
ホームページ: http://www.ktc.ac.jp

 

参加者

村田圭治 校長 博士(工学)
総合システム工学科 機械システムコース 教授

田口善文 校長補佐 教務主事 博士(工学)
総合システム工学科 都市環境コース 教授

嶋野彰夫 入試主事 工学博士
総合システム工学科 電気電子コース 教授

中西弘一 進路指導主事 工学修士
総合システム工学科 電気電子コース 准教授

浅川貴史 入試主事補 博士(工学)
総合システム工学科 制御情報コース 教授

一貫教育システムにより
トップ水準の就職・進学を保証

── まず貴校の特長を教えてください。

村田 個性を尊重したきめ細かい教育と、抜群の就職・進学実績です。

―― 他の高専との違いはどういったところですか。

嶋野 本校では、本科(5年)、本科+専攻科(7年)の一貫教育システムになっています。他の多くの高専では、入学時から各専門コースに分かれていますが、本校では、平成17年に総合システム工学科に1本化しました。1・2年次では全員、一般教養と工学の基礎を学び、3年次から4つの専門コースに分かれます。1・2年次の2年間をかけてじっくり将来を考えることができます。

―― 3年次からの4つのコースとは?

田口 機械システムコース、電気電子コース、制御情報コース、都市環境コース(土木系・建築系)の4コースです。4コースに共通する特長は、指導する教員のうち、多くが企業出身者で、実際に最先端のもの創りを行ってきたために、実践的な教育ができるということです。

浅川 4コースとも工業高校より上の大学と同レベルのことを学べます。例えば、機械システムコースなら単に機械のメカだけでなく、実際にクルマのシミュレーションを行います。電気電子コースなら、電気の基礎を学ぶだけでなく次世代に向けたデバイスの研究をしたりと、大学と同じレベルの研究をします。高校と違い、卒業研究を行い、学位を取るのが目標となります。

―― 卒業後の進路も、就職、本校専攻科進学、大学編入学など、様々です。国立大に編入学する学生も多くいますね。

浅川 国公立大学、近畿大学、その他有名私立大学の3年に推薦で編入学できます。過去3年間では、名古屋大学、筑波大学、岐阜大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学などに進学しています。名古屋大学などの難関国立大の場合筆記試験がありますが、筆記試験なし、面接だけでOKのところがほとんどです。

―― 特別進学クラスがあるとか。

田口 特別進学クラスが始まって2年。1・2年生に加え、昨年の5年生に特別進学のプログラムを適用した結果、わずか1年で、今春、名古屋大学、筑波大学、名古屋工業大学などに合格者が出ました。5年間続けると、もっと進学実績は上がると期待しています。

浅川 平成27年度から特別進学コースとなります。本校では、1年次から英語と数学は習熟度別に授業が行われており、特別進学コースの学生はその上位クラスに入ります。さらに、放課後に特別補講、長期休みには学習合宿を行っています。

嶋野 現在、近畿大学には工業高校からの推薦枠はほとんどありませんが、本校の場合、近畿大学理工系学部に計21名の推薦枠があります。地方の国公立大へ進学した場合の仕送りなどを考えると、通学できる近畿大学へ進学するほうが保護者の方の経済的負担は少なくてすみます。

求人倍率12.4倍
抜群の就職実績!

―― 進路については、特に就職実績がすばらしいですね。

村田 高専は実学重視ですから、就職には非常に有利です。毎年、7割くらいの学生が就職し、就職先も、製造業から保守、設計まで多岐にわたっています。実務に役立つということから引っ張りだこです。

中西 昨年度は、93名の就職希望者に対し、1,151人の求人がありました。求人倍率12.4倍です。就職の有利さは、大学と比べても自慢できる点ですね。

浅川 工業高専出身者は技術者として採用されます。一般的に景気に左右されやすいのは、製造現場や営業といった職種ですが、技術者は景気に関係なく定期的に採用されます。しかも、本社採用となり、総合職につくことになります。

嶋野 高専は全国に57校あり、卒業生は毎年約1万人です。同年代の約120万人のうちの1万人ですから、希少な存在です。しかも、企業は即戦力となる人材を求めていますので、学生数の少ない高専は大学生と比べて非常に有利となるわけです。

中西 本校では、JR各社、大阪ガス、花王、日立ビルシステム、出光興産といった一流企業へ毎年多くの学生が就職しています。そういう企業に就職できるということに魅力を感じて入学する学生もいます。成績上位者のほうが、就職希望が強い傾向にありますね。

嶋野 就職に関しては、大学生は20社も30社も就職試験を受けて内定をもらうのに苦労していますね。高専は、学校推薦制ですから、1社目が不合格でも2社、3社目でたいてい決まります。就職試験の受験回数が少なくて済み、内定をもらいやすいというメリットがあります。

―― 専攻科では、日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けています。これはどういうものですか。

嶋野 高等教育機関で実施されている技術者教育が国際的に通用するものかどうかを専門認定する制度で、本校専攻科は2007年度にJABEE認定を取得。2012年に継続審査を受審し、6年間の認定継続が認められました。本校専攻科修了生は、世界的に優れた技術者であるという証です。進学・就職にさらに有利となり、技術士という国家資格の第一次試験が免除になります。

多彩なクラブ活動
寮、施設も充実

―― クラブ活動も活発ですね。

田口 技術系、体育系、文化系ともにクラブも多彩です。運動クラブを5年間続け、文武両道で、一流企業へ就職したり、難関大学に進学したりした学生もいます。本校では、スポーツの実績も評価されています。

浅川 高専ならではのクラブとして、ロボット技術部、プログラミング技術部、デザイン技術部、エコラン、ソーラーカーがあります。高専大会や大学・社会人の大会にも出場しています。

―― 3年前に名張市に移転しました。熊野市のときと比べて、変わった点はどんなところですか。

浅川 熊野では、6割ほどの学生が寮または下宿でした。今は近鉄名張駅からバスで8分とアクセスがよくなり、半分以上が通学生です。地元の名張市、伊賀市のほか、奈良市や郡山市からも通学しています。

―― 遠方からの学生は寮生活ですか。

中西 学生寮には、教育寮と提携寮がありますが、教育寮の設備はすばらしいですよ。元企業の研修施設だったところで、ベッド、洗面所、トイレ、エアコン付き。大浴場もあります。寮費も安く設定されています。

田口 寮生活は、建学の精神として重視している人格形成に役立ちます。寮監、指導寮生(上級生)、宿直教職員による指導体制になっていて、規則正しい生活を送ることができます。

村田 男女を問わず、必ずや、本校に入学してよかったと感じていただけると思います。

―― 大学実績といい、就職率といい、素晴らしいですね。それに施設の充実も…。たくさんの生徒さんに入学してほしいですね。

 
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