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中学・高校受験:学びネット

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三島学園 三島高等学校
(知徳高等学校)

 
  知徳高等学校に校名を変更
信頼される人格と知識と知恵を備えた人間に
平成25年度に創立80周年を迎えた三島学園三島高等学校。来年4月から「知徳高等学校」に生まれ変わる。校名「知徳」は校歌より採用した。難関大学進学を目指す生徒、スポーツで力を発揮する生徒、福祉の仕事を目指す生徒等々…多彩な能力を引き出す学校として知られている同校。その伝統を継承しつつ、校名でもあり教育理念でもある「知徳」を兼ね備えた人材の育成に力を注ぐ。掲げるのは6つのスローガン。鈴木貞夫校長に知徳に込められた思いと、スローガンから見えてくる同校の特色を伺った。

校 長: 鈴木 貞夫
住 所: 〒411-0944 静岡県駿東郡長泉町竹原354
電 話: 055-975-0080
交 通: JR東海道線「三島」駅より徒歩20分、JR御殿場線「下土狩」駅より徒歩15分、伊豆箱根鉄道「広小路」駅より徒歩15分
学生数: 1,153名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.mishima-hs.com/

 

80年間に3つの大きな転機
時代の変化に柔軟に対応

 「『知』とは自分の足で立ち、自分で判断し、自分の責任で生きていくために必要な知識と知恵。『徳』は周りの人から信頼され、尊敬される人間になるための人格完成。つまり知徳とは、人格形成と同時に知識と知恵を身に付けること。これが本校の基本目標です」

 そう語る三島高等学校の鈴木貞夫校長。80年の歴史の中で大きな転機は3回あった。1934年に三島実科高等女学校として創設された同校。1955年に三島高等学校と改名し、男女共学となった。これが第一の転機だ。「このことが部活動を全国レベルに押し上げる原動力となり、現在の三島高校の基礎を築くことになりました」。

 第二の転機は1989年。家庭科を廃止し、福祉科と生活デザイン科を設置した。当時は女性の社会進出が叫ばれていた時代。同校ではこれから日本の社会で重要な位置を占める介護にいち早く注目。そして実習を大切にした生活デザイン科では、好きなことにとことん取り組める環境を用意した。そのことが同校の「一人ひとりを大切にする教育」のバックボーンになった。

 第三の転機は2002年の新校舎落成だ。校舎内に大きな吹き抜けがあるユニークなデザインと最新の耐震構造を備えた校舎は同校の特徴の一つとなっている。

 「世の中の変化、時代の節目に対応してきたのが、本校の歴史です」と鈴木校長。来年の校名変更を機にさらなる飛躍を誓っている。

「NEWS」=生徒の多様性
「わかる授業」で学力定着

 同校のスローガンは6つある。まず1つは「NEWS」。これは「north、east、west、and south(東西南北)」の頭文字を表している。同校が広い地域からさまざまな個性を持った生徒が集まっていることを表現した言葉だ。

 「NEWSを一言で説明するなら『Diversity(ダイバーシティ)』=多様性です。本校には北は御殿場、南は伊豆半島など広範囲から生徒が集まってきます」と鈴木校長。こうした地域性に加え「大学進学を目指す」「部活を頑張りたい」等、さまざまな目的を持って生徒が入学してくる。

 そのため同校では4つの学科(普通科、情報ビジネス科、福祉科、生活デザイン科)を用意。大学進学だけでなく、就職を目指す生徒にも手厚いフォローをしている。

 2つ目のスローガンは「忘れ物を探そう」。これは中学校で学んだ基礎学力の定着を図るもの。国・数・英の3教科で始業時の10分間、漢字練習や天声人語の書き写し、計算問題や単語の暗記を行っている。

 同校ではさらに「わかる授業」を目指し、授業方法の改善に全校を挙げて取り組んでいる。昨年は研究授業として、2年生の世界史の授業を全教員で聴講した。

 「内容は第一次世界大戦時について。授業を行った教員は難解な世界情勢をわかりやすく解説していて、頭の中にすっと内容が入ってきましたね。また何も見ずに世界地図を黒板に描き上げた時には、見ていた教員からも感嘆の声が上がりました」と鈴木校長。

 この他、教員同士が授業を見学して感想を伝える「互見授業」も実施。今年はそれらをさらに発展させ、10月15日から4日間オープンスクールを開催する。普段の授業の様子を外部の人に見てもらうことで、学校を知ってもらうだけでなく、教員に緊張感を持ってもらうのが狙いだ。

1年生全員に家庭訪問
学校全体で
「Let’s work together」

 3つ目のスローガンは「ASKしてる!」だ。Aは「明るい挨拶」、Sは「さわやかマナー」、Kは「きちんとした身形」を表している。

 下校時の生徒を見守る「通りゃんせ作戦」も3年前から始めた。教師はお揃いのオレンジ色のジャンパーを着て、放課後に街頭指導を行う。挨拶やマナー、交通指導を通して「ASKしてる」を呼び掛けている。

 ASK活動の一環で、生徒指導にとても大きな成果を挙げているのは「家庭訪問」だ。1年生全員の家庭を回って、今年で4年目。家庭の様子や保護者の思いを知ることができる大切な時間と捉えている。

 「80年の歴史の中で、本校は面倒見の良い学校と言われてきました。家庭訪問が始まる何十年も前から、実は先生方は生徒の家庭に赴いていた。時間を惜しまず、生徒と向き合う。これが生徒指導の基本になっています」と鈴木校長は語る。

 4つ目のスローガンは「部活でドリカム」。部活動で充実した高校生活を送りたい生徒に活躍の場を提供したいと考えている。今年の夏の大会で初の静岡県ベスト8に輝いた野球部。三島高校という名前で出場するのは最後の年ということもあり、大躍進を遂げた。

 5つ目は「One for all,all for one」だ。キーワードは「交流と協力」。学校の内外の人たちと交流することで、自分の在り方を見つめてほしいと考えている。全国レベルで活躍するチアリーダー部は、地元のイベントでは引っ張りだこ。吹奏楽部は地元の中学校2校と合同演奏会を開催している。福祉科の生徒はインターアクト・ボランティアとして、介護施設を訪問。あちこちの施設から依頼があり、夏休み中も大忙しだった。

 6つ目は「Let’s work together(みんなで力を合わせよう)」。生徒だけでなく、職員も一丸となろうという思いが込められている。

 「本校はこの8年で3分の1の教員が、定年により退職します。今後の課題は若手のリーダーの育成。若い先生方には自分で悩んで考え、たくましくなってほしいと願っています」

 
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