サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・中部校・ 関東一覧
   

桐陽高等学校

 
  チームワークで達成した英数進学コースの京大合格
徹底した学びとともに生徒の力を伸ばす校風に注目
 ここ数年、順調に進学率を上げてきた桐陽高等学校が、今年度は現役合格率96.9%を打ち立て、さらに初の京都大学合格者を誕生させた。スチューデントファーストを掲げ、生徒一人ひとりに向き合う面倒見の良さが大輪の花を咲かせたかたちだ。定員厳格化でさらに難化した難関私立大の合格率も上がり、保護者の期待値もそれに比例する。一方、クラブ活動やボランティア活動も盛んであり、生徒がそれぞれの場所で開花するための惜しみないサポート体制が整っている。

校 長: 飯田 瑞穂
住 所: 〒410-0055静岡県沼津市高島本町8番52号
電 話: 055-921-0350
交 通: JR東海道線・JR御殿場線「沼津」駅より徒歩8分
生徒数: 901名
ホームページ: http://www.toyo-numazu.ac.jp

 

英数進学コースから京大合格者誕生
85%が国公立大学現役合格

 桐陽高校を訪れた際、正面玄関脇の塀に飾られた横断幕には、合格大学の一覧が記載されていた。そこには、京都、名古屋、静岡ほかの国立大学から、早慶上智など難関私立の名が記されていた。念願の京都大学合格者が出たのは、国公立受験を目指す「英数進学コース」だ。3年間で国公立大学へと導く桐陽の実力を知らしめた。

 今年で7年目となるこのコースは年々合格率を上げていき、現在ではほぼ100%。昨年度の卒業生は土日に開放される学校で仲間とともに圧倒的な学習時間を重ねていった。特に基礎は1年生で徹底的に学習。学校が開放されることもあり、塾へ通う生徒は少ない。京都大学に合格した生徒は「自主性・積極性が身についた」と語ったという。

 4期生は1〜3期生の経験も積み重なり、教員も生徒たちも先輩から学ぶことが多かった。「先輩たちの背中を見て、同じようにやってきたらこういう結果になりました。特に秘訣はなく、ただ手を繋いで一緒にやってきただけ。人間は意思が弱いから一人ではできない、だから学校に来て皆でやろうと提案したんです。自分を含め、皆で励まし合ってやって来ました」(コース長兼担任:村田先生)

 ついには土日も休みなく、ほぼ毎日早朝から20時過ぎまで生徒たちとともに勉強したと言う村田先生。加えて桐陽の定評ある英語力の養成力も大きかった。センター試験でのこのクラスの平均点は160点超えというレベルの高さだった。桐陽高校が初めて甲子園に出場したのは創部から4年目。立ち上げてすぐに結果を出すのが桐陽流だ。

 ますます周囲の期待が上がることに対し、募集広報担当の松本副教頭は「期待されるのは大事なことです。期待に応えられるように、今後も工夫しながらやって行こうと思っています」と語った。

部活動も勉強も。どのコースも
レベルアップが止まらない!

飯田 瑞穂 校長

 桐陽には他に4つの学びのコースがある。「特別進学コース」「普通コース」「留学進学コース」「国際進学コース」だ。私大3科目に特化した「特別進学コース」には、学力上位の生徒を約30名選抜したSクラスがある。そこからMARCH合格者も出ており、今後はさらに難関私大に挑戦していく予定だ。

 多くの生徒が、勉強の合間を縫って、部活動に精を出している。野球や吹奏楽などの部活動をやりながら、それでも立教大学ほか難関大学に合格する生徒もいる。

 多くの部活動は、県大会の常連となっている。チアリーダー部は昨年全国大会に出場、審査員特別賞の「フォトジェニック賞」を受賞した。人気があるのはヒップホップ部。自由に活動したい生徒たちが集まり、現在部員は60名ほど。地域をはじめとする様々なイベントに招かれてダンスを披露するという。水泳部も昨年、初のインターハイ出場者を2名輩出、めきめきと実力を上げている。

 さらに野球部の卒業生から初めてプロ野球選手が出たのも話題になった。ドラフト3位でピッチャーとして横浜DeNAベイスターズに入団、この4月から活躍している。卒業生にはアナウンサーとして活躍する人もおり、OBの活躍が在校生の励みになっているという。

 「大学入試改革で、センター試験が変わるということが話題になっています。英語4技能の力が問われると言われていますが、私大ではすでにそういう入試が行われています。その中で、英語教育を大切にしてきた本校は確実に結果を出しています。30年前から、国際化・国際人をキーワードに進めて来ました。本校の生徒たちは4技能の力を持っていながら、昔の入試ではなかなか評価してもらえなかったこともありました。今はそこに価値が置かれ、評価対象になったので時代の方が追いついて来たと思っています。これからますます本校の力が、生徒たちの力が発揮できると思っています」(松本副教頭)

アメリカの学生たちと過ごす
エンパワーメントプログラムも好評

 桐陽では、昨年の夏エンパワーメントプログラム≠導入した。このプログラムはアメリカの学生を日本に招いて高校生のグループとともに過ごしてもらい、英語を使って身近な話題からグローバルな問題までをディスカッションするというもの。最終的には一人ひとりが自分のテーマを持ち、英語でプレゼンする。論理的思考や表現力を養うことができ、同時に英語のスキルアップも可能だ。一部のコースは全員参加ほか、希望者は誰でも参加可能。もともと英語や国際教育に力を入れてきた土壌があるので、参加希望者はすぐ定員となった。

 昨年は全国の約150校で同様のプログラムが実践された。そのプログラムのファシリテーターの振り返りで、桐陽高校で開催したプログラムが一番良かったという評価を得た。生徒たちが非常に積極的で、高いレベルのディスカッションができたという。

 「生徒たちは1日目はおとなしかったが、最終日はかなり積極的だった。わずか5日であれほど変化があるものかとビックリしました。後ほど参加生徒全員にアンケートを取ったところ、とても充実感溢れる答えが返って来ていました。今年ももちろん開催します」(松本副教頭)

 桐陽高校の生徒たちは挨拶をきちんとする。勉強も部活動も一所懸命になる生徒が多く、保護者の方々の評価はそこでも高い。桐陽なら安心、桐陽なら任せられると言われている。勉強量の多いコースでも、皆助け合って必死に勉強する。その中で、人間性も磨かれていく。桐陽の躍進は、これからも止まりそうにない。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.