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中学・高校受験:学びネット

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学校法人静岡理工科大学
星陵中学校・高等学校

 
  星陵オリジナルの21世紀型教育で
自分の軸と夢を見つける生徒たち
変化を恐れずに挑戦する6年間の軌跡

 星陵中学校・高等学校の中高一貫コースでは今春3期生が高校を卒業、そして中学校には9期生を迎える。卒業生たちは国公立・早慶GMARCH・医歯薬大学へと、6年間の学校生活で見出した「自分の貢献したい世界」に果敢に飛び込んでいった。彼らの挑戦を支える原動力が、揺るぎない「自分軸」だ。どんな現場でも発揮できる思考力・創造力・表現力と、確かな評価から生まれた「自己肯定力」を育む、星陵の21世紀型教育に迫る。
校 長: 渡邉 一洋
住 所: 〒418-0035
静岡県富士宮市星山1068
電 話: 0544-24-4811
交 通: 富士・富士宮周辺で全22ルートのスクールバスを運行(夏期・冬期講座時も運行)
生徒数: 199名
URL: http://www.starhill.ed.jp/jhs/

 

 

精鋭の卒業生たちが認める
星陵の「本物の学び」とは

 今年、20歳になった星陵中学校の一期生が地元富士宮市に一堂に介し「成人を祝う会」が催された。「星陵で学んだことは『本物』だった」。卒業生たちは口々にそう語ったという。中高6年の間に逞しく成長していく姿を見守ってきた中学校教頭・能勢和幸先生は『本物』をこう解釈する。

 「知らないうちに物事の本質の見方・考え方を身につけていた、ということだと思います。大学や、もちろんこれからの人生においても、非常に役に立つことを実感したのでしょう」

 今春、大学入試に挑んだ3期生たちも「星陵で学んだこと」を強く意識して未来へ歩み出したようだ。慶應義塾大学総合政策学部に合格した生徒は、行事や役職を通して「他者をアシストすることで、より広い範囲に影響を与え、規模の大きいことができると学んだ。誰もが未来に希望が持てる職場環境の形成に貢献したい」と語った。お茶の水女子大学生活科学部に合格した生徒は、授業の楽しさを振り返る。「社会問題や自分たちが興味あるテーマで討論・プレゼンテーションを行うことで、実践的な能力を得ることができた」

 卒業生が一様に「大変だったけれど」と前置きしつつも、進路選択や人生に多大な影響を受けた、と語るのが星陵オリジナルの「美育行事」だ。能勢教頭はこう分析する。

 「新しい経験や、何か物事に取り組む時は、事前に調べて準備をきちんとする。そして自分の意見にまとめて発表する場を持つ。この一連の流れを美育行事や探求学習で6年間ずっと繰り返してきました。理系文系の枠を越えて幅広い分野でチャレンジしてきた、その種が芽を吹いたのかな、と思います」

予測不能な時代を生き抜く
「自分軸」を育む学習環境

 芸術鑑賞や表現・研究を通して「本質を見抜く力」と人間性を磨く「美育行事」、地域(中1)・日本(中2)・世界(中3)への理解を深める「探究学習」、校内にあるバイオメタン生成プラントなどで最先端の科学技術に日常的に触れ、理科的思考力を高める「先進科学教育」。すべて事前学習・フィールドワーク・グループ討議・プレゼンテーション、そして評価まで生徒自身が行う。「それを一年間に何度も行い、昨年からはSDGs(持続可能な世界の実現のための開発目標)という観点が加わり、より一貫性のある取り組みになりました」と語るのは、中学3年担任の伊藤雅之先生。

渡邉 一洋 校長

 渡邉一洋校長は、昨年の星陵祭の全校テーマにも「SDGs」を提案した。「過去と現在を知り、自己の価値観を再定義して未来に活かすことを、生徒にも教員にも求めています」と狙いを語る。そのために常日頃、発信している校長メッセージが「自分軸を持つこと」。自分勝手な軸ではなく、世界を見て多様な価値観を知り、いろんな経験をしながら自ら考えた上で築かれる軸だ。「そのためにもヒューマンネットワークと現地検証が大切です」。中学生たちはプロジェクトごとに個人テーマとグループテーマを立てる。「興味関心を持つ観点は個人で違います。グループディスカッションを行えば『別の視点・観点もあるのか』と新しい発見や課題が生まれる。相手に影響を与えたり与えられたりするかかわりの中でテーマを磨き、意見をまとめていく。こうして『自分軸』が確立されるのではないでしょうか」と伊藤先生。

 高3になる在校生は、確信を持ってこう語る。「星陵ではチャンスを得る機会がたくさんあり、多くの先生に支えられながら、自分の足で立てるようになります」

静岡県内の学校で初めて導入!
「思考コード」を用いた授業

 星陵中学生の洗練されたプレゼンテーションは校外コンテストでも評価が高い。バイオメタン生成を通して新しい暮らしを提案する、東北大学との共同プロジェクトが、低炭素杯2018ジュニア・キッズ部門で環境大臣賞を受賞。国税庁主催「税についての作文コンクール」も入賞者続出と枚挙に暇がない。授業でも発表の機会が多く、入試広報課長・佐野北斗先生は「生徒の目が肥えている」という。

 「動画や小道具を使ったり、寸劇をしたり。『いかに伝わりやすくするか』へのこだわりを感じます。他校のプレゼンも研究しているようですよ」

 昨年から同校の授業やテストは「思考コード」(その内容が思考レベルのどの位置にあるのか可視化する設計図)に基づき展開、生徒も思考コードをグループワークの課題設定などに用いている。生徒の考え方が大きく変わってきた、と伊藤先生は実感する。例えば、中3グローバル研修に向けて「ハワイの貧困問題」をテーマにする場合、コードの縦軸(1)単純「ハワイは暑い」から、(2)複雑「同緯度の島・大陸との比較」へ展開、(3)変容「ハワイが寒帯にあったら」と論が広がる。コードの横軸(A)知識・理解のみならず、(B)論理的思考・応用し、(C)創造・批判的思考まで、生徒が思考の拡大・深化を意識的に行っているとのこと。「生徒には『Aレベルの思考で終わってはダメだよ』と伝えますし、問題の本質を見極められるようになっていくと思います」と能勢教頭。

 9期生を迎え、星陵中学校・高等学校はどう変化したのか聞いてみた。「今までも、これからも、中学生は目の前にあるものに対して興味関心を示して一生懸命に取り組んでくれるだけで良いんです。そのための『変化』を本気で遂げなくてはならないのは我々大人です。大人や組織が、変化を恐れずにシステムを変え続けていくことだと思います」

 
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