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中学・高校受験:学びネット

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浜松聖星高等学校

 
  共学化と同時に「浜松聖星高等学校」へ校名変更
グローバルな視点でのさらなる進化へ期待
昭和31年創立以来、静岡県西部唯一のカトリック系ミッションスクールの女子校として、温かさと真の強さを併せ持った多くの卒業生を送り出してきた「浜松海の星高等学校」。創立60周年を機に、平成29年度から共学化し、校名を「浜松聖星高等学校」と改め、242名(男子63名)の新入生を迎え、新たなスタートを切った。昨年度の新入生が151名だったことと比べると、大幅な生徒数増である。ハード面を中心にした準備や整備をはじめ、同窓生、理事会、職員などのコンセンサスの調整等を経て、校内は新しい活気に満ちている。

理事長: 北脇 保之
校 長: 重信 明利
住 所: 〒432-8018 静岡県浜松市中区蜆塚3丁目14番1号
電 話: 053-454-5376
交 通: JR浜松駅バスターミナルより/鶴見富塚循環(広沢・医療センター)「浜松聖星高校」下車/または遠州浜冨塚線(蜆塚・佐鳴台)「蜆塚遺跡前」下車
学生数: 514名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://www.uminohoshi-h.ed.jp

 

共学化、校名変更により生徒数増
「海の星」ブランド力を再認識

 「浜松聖星高等学校」としての新たな歩みは、学年定員175名を大幅に上回り、新入生242名(うち男子63名)とともに始まった。

 「共学になったことで、今まで女子校だった本校を単願受験する生徒は減るであろうと予測していたのですが、第一志望の生徒が増え、定員超となりました」と校長の重信明利先生。

 「今回の改革で、このような嬉しい結果となったのは、共学校にシフトしたことが大きいですが、浜松市の中心に位置し、『海の星』ブランドがステイタスを確立していて、高校として高い評価をいただいていたことにあると自負しています。『海の星』時代から共学だったら入りたいと思っていた男子生徒も多かったようです」と続ける。

 本校の特色は、キリスト教的世界観に基づく「心の教育」と「国際教養教育」である。この根底にあるのは、前身である「浜松海の星高等学校」建学時の校訓「隣人愛の実践により世界に貢献する人間の育成」を教育の目標に掲げ、時代と社会の要請に応える教育への取り組みを継承したものである。

 「心の教育」の具体的な内容は、週1回の「宗教の授業」、年1回の「チャペルアワー(黙想会)」や年1回の「マリア祭」などが挙げられる。いずれも聖書の教えや祈りを通して、静かに自分自身と向き合い、自らの心に人類共通の「モラル」を育む大切な時間である。

「心の教育」を基盤に
グローバルな2つのコースを充実

 「本校は、しっかりとしたキリスト教の精神を基盤にした『心の教育』があるからこそ、『国際教養教育』により、世界に通用する総合的な人間力の育成が可能なのです」と理事長の北脇保之氏は語る。

 学びのコースは2つ。国際教養の基盤となる英語を伸ばしながら、難関国立大学、難関私立大学を目指す「国際特進コース」、勉強と部活動の両立を図りながら、国立大学から専門学校、就職まで多様な進路を目指す「国際教養コース」である。

 本年度は「国際特進コース」が2クラスで女子が37名、男子は6名、「国際教養コース」は6クラスで女子が142名、男子が57名となった。男子が入り、理系希望者が増えると予想されたため、理系を強化したカリキュラムを採用。卒業時の進学実績に期待できそうだ。

 2つのコースをサポートする「少人数制度授業」によるきめ細やかな指導をはじめ、生徒一人に専属の相談役がつく「チューター制度」も好評である。また、多様化する社会に向けた分野別の社会教育を始め、外部講師を招いての「キャリアデザイン教育」も活発化。多くの“気づき”を引き出す機会を設け、生徒たちの未来に向けたビジョンやプランづくりに役立てている。

伝統的「留学制度」をさらに深耕
ターム留学も好評

 本年度の特徴としては、「英語の海の星」と言われた伝統的「留学制度」をさらに充実。「1年間のカナダ留学」、「半年間のイギリス留学」に加え、新しくオーストラリアへの「ターム留学」を導入。ターム留学は1年次の1月中旬から3月下旬までとなっており、大学の受験勉強等に配慮したものである。修学旅行はシンガポール(国際特進コースは全員、国際教養コースは沖縄との選択)に行き、語学とグローバルな問題についての研修が盛り込まれている。

 「海の星」時代から、生徒たちは留学で高められた語学力と留学中の豊かな経験を生かし、数多くの有名大学への合格実績を誇る。英語力を高めたい生徒にとっては最高の環境が整えられているといえよう。

 夏休みの5日間(8月21日〜25日)は、本校ならではの「エンパワーメント・プログラム」を展開。アメリカおよびイギリスの有名大学から学生を招き、本校生徒と小グループのディスカッションなどといった交流活動を行う。議論はすべて英語を使用、最終的には英語でスピーチができるまでの力を養うのが目的である。

高大接続改革に向けた
取り組みも強化

 本校では、高大接続改革もしっかり見据え、新学習指導要領のコアである、学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を身に付けるために、英語4技能の重視とICT機器を活用したアクティブラーニングを強化している。

 学力だけではない。本校の強みは文武両道にある。全国大会出場常連校となった吹奏楽部をはじめとして、運動部も文化部も、県のみならず、東海、全国レベルで活躍していることで知られるが、本年度以降は男子生徒も加わり、さらにパワーアップするに違いない。

 「新生男子バスケット部が、いきなり高校総体西部地区予選で3回戦まで進出。男子生徒のパワーと可能性は素晴らしいと思いました」と北脇理事長は語る。

 卒業生の多くはグローバルな活躍が目立つ。NHKの海外特派員として、先日のフランスの大統領選挙の取材で活躍していた卒業生もいる。

 「改革は、61年間築き上げた伝統と歴史と向き合い、同時に未来という地図を描いていく日々でもありました」と北脇理事長は熱く話す。同窓生の中には、お子さん、お孫さんを本校に入れたいという方も多く、また、男の子が入学できるということで多くの方から喜ばれたという。

 新旧の思いが融合し、新しくなった浜松聖星高等学校を舞台に、新たな知と力が育まれていく。

 
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