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中学・高校受験:学びネット

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塾長のためのマンスリースケジュール

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●夏期講習

 学習塾の夏期講習は言うまでもなく学校の「夏季休暇」次第だが、肝心のその休暇がどうなるのか、5月下旬の現時点ではわからない。おおよその見当では、@4月に臨時休校がほとんどなかった地域では、通常通り7月20日過ぎから休暇に入って8月24日、25日あたりに再開A4月に2〜3週間程度臨時休校した地域では、8月アタマに休暇に入って同じく8月24日、25日あたりに再開B5月末まで臨時休暇がずれ込んだ地域では、お盆休みを含めた10日間程度が夏期休暇ということになるだろう。

 ただし、目下話題の「来年度から9月入学に」という説が仮に実現した場合には、夏季休暇は通常通りに実施され、したがって夏期講習も通常通りに実施できる。

 とはいうものの現実問題として、その可能性は極めて低い。5月15日に文科省から都道府県教委ほかあてこんな通知が出ている。

 『今年度在籍している最終学年以外の児童生徒(中略)に係る教育課程に関する特例的な対応として、各学校において本年度指導を(中略)終えることが難しい場合には、(中略)次学年又は次々学年に移して教育課程を編成する』

 小6生、中3生に関しては優先登校なりなんなりでとにかく指導時数を稼いでほしい。ほかの学年については指導が翌年、翌々年にずれ込んでも構わないと言っているわけだが、文科省の担当局長がこんな通知を出すということは、同省でも、5月入学はあっても9月入学はないと考えているとみてよかろう。

 で、夏期講習である。休暇が短縮された地域の普通の中小塾に関して、わたしが提案したい、思い切った案は以下の通りである。

(1)授業は毎日開講
(2)ただし、登塾は数日に1回程度、登塾しない日は時間を決めてオンライン自立指導
(3)指導は原則、学校の予習復習(学校授業が猛スピードになることは間違いないので)+学校からの課題(これも多いはず)
(4)余裕がある生徒には、さらに英数の問題集を
(5)教室の机は個々にビニールシートでブース状に被い、換気も適切に(飛沫の拡散を制御すれば集団指導が可能)
(6)旧盆休みは休講(経営者・職員も体を休める)
(7)講習料はレギュラー期の時間単価×授業時間が上限
(8)募集は7月で可
(9)合宿は不可(登塾、オンラインとも長時間指導は可)

 おわかりいただけるだろうが、上記の2を敷衍すれば、実は夏季休暇中であろうがなかろうが、同じことができる。やり方次第では休暇が短縮されても、長期の講習の代替はそれなりに可能である。ご検討いただきたい。

●オンライン指導

 余談になるが、人間は一度手にした武器を手放すことはない。今回のコロナ禍で生徒も保護者もまたわれわれも、オンラインという武器を手に入れてしまった。第2波が来るかどうかは別にして、こんな便利なものを捨てるわけがあるまい。ということは、対面授業がすべてであった塾の様相はおそらくガラリと変わる。オンラインのメリットをどう利用するか、じっくり考えていただきたい。

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