8月
●講習生の継続入塾
以前と違い近年は、講習に集まる生徒の数がだいぶ少なくなっている。地域にもよるが在塾生数の20%以上集まる塾は稀で、平均すれば5%内外というのがよいところか。とすれば、こと経営面に限っていうと、講習に集まった生徒をどの程度秋につなげていくかで講習の成否が決まることになる。最低目標として半分の50%、可能ならば80%を目標としたい。前号7月の項でも触れたが、具体策は以下のとおり。
- 申し込み時点で終了後の保護者(三者)面談のアポを取っておく。時間的余裕があれば講習後半の8月下旬のほうが望ましい。
- 講習生個々人の担任教師を決めておく。学習面に限定しない、いわば世話係という位置付け。
- 担任は講習中に最低1度は家庭に連絡を入れ、学習状況の報告を行うとともに保護者の要望を聴取する(その旨、申し込み時に保護者に伝えておくとやりやすい)。
- 担任は生徒が来塾する都度、必ず生徒に声を掛ける。コミュニケーションを通じて塾に好意をもってもらうことが目的。
- 担任は保護者(三者)面談も担当する。面談の目的はズバリ入塾の勧誘。事前に生徒にその旨を伝え、考えておくよう指示しておいてもよい。
たいていの塾では講習前、非常勤講師も含めた研修を行っている。そのこと自体は評価されるべきだが、しかし内容をみていると、どうしても教務の分野に偏りすぎるきらいがある。よい授業をするための教務研修は当然として、同時に経営面の研修もしっかりと実施すべきであろう。少なくとも数値目標に関しては全塾、周知徹底を図る必要がある。場合によっては目標達成時のインセンティブ支給を約束しておいてもよかろう。
●夏期合宿
受験生を対象とした合宿の目的は一般的にいって5点ある。
- 生徒の学力の向上
- 生徒に勉強に対する自信をつけさせる
- 相応の利益の確保
- 生徒に一体感を持たせることにより塾への忠誠心を持たせる(延いては退塾の防止を図る)
- 対外的な宣伝効果
どれを優先させるかはもちろん塾が決めることであるが、わたしはとくに(2)を強調したい。かつてある塾の代表が「生徒が帰ってきてから『厳しかった』と漏らす合宿が成功した合宿。『楽しかった』では次回から保護者がお金を出してくれない」と述べていたが、そのとおりであろう。中途半端な息抜き的なイベントは最小限に抑え、帰ってきてから生徒が「1日12時間でも14時間でもやろうと思えばできるんだね」というようなものを考えていただきたい。なお、時間量をこなすためにはリズム作りがポイントになる。50分勉強して10分休むを繰り返すのが得策だろう。
●その他の留意事項
◇健康面の留意
職員の健康面に留意して夜間残業は禁止の措置を。
◇部活大会出場者への配慮
地域大会や県大会出場者が多数あって欠席が多い場合はなんらかの救済措置が必要。
上手にやれば秋に大量入塾がありうる。
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