6月
●夏期講習の告知
前号5月の欄でも触れたが、今年の夏がどうなるかの判断はなかなか難しい。日程に関しては、すでに学校でも大まかな決定は済んでいるだろうから、早めに確認しておくこと。問い合わせれば教えてくれるはず。
問題は、競合の出方である。新規出店の塾などは、値下げ攻勢をかけてくるかもしれない。
が、同じ土俵に登って値下げで対抗してみても、あまり意味があるとは思えない。とくに自塾のほうが小規模な時には、いくら安くしてもそれほどの集客効果は得られずに、ただただこちらが消耗していくだけだ。客観的にみて自塾の料金がリーズナブルと確信できるならば、金額はいじらないこと。
値下げ攻勢をかけてくる塾の講習には、通常2つの特徴がある。1つは全教科総合指導をすること。もう1つは指導時間が短いこと。5教科を1日3コマで12日間、合計36コマ。中3生対象でも最長はこんなところで、いわば「浅く広く」が基本になっている。
ならば、こちらは「狭く深く」の「内容」「質」で勝負することで、対抗可能ではなかろうか。たとえ先方が無料で生徒を集めても、秋に継続入塾する生徒は最大その6割止まり。そう考えれば、さほど怖れる必要はない。
とはいえ、そうした塾が出現しそうな場合には、早めに手を打つに限る。塾生には少なくとも5月末までに告知して、夏の予定を抑えてしまうこと。また、外部募集の折り込みも早めに。先に募集を開始されてしまうと、景気不透明な折から、安価なほうに流れてしまう懸念は残る。
折り込み内容はコース、日程、料金、陳腐なキャッチコピーだけのメニューに終わらないこと。これはサービス業関連の宣伝広告一般にいえることだが、アピールしなければならないのはその「効果」「効能」である。昨年夏の受講生の例などを前面に打ち出して、消費者に「これだけの利益があった」と示すのがチラシの原則。
●テスト対策の結果検証
6月には2学期制、3学期制の学校とも中間テストの結果が出ているはず。どこの塾でもそれなりにテスト対策は実施したであろう。塾生を1人ずつ呼んで、その検証をしっかりと。時間がなかったら、授業をつぶしても構わない。
「授業をつぶしても…」というとたいていの教師は抵抗するものだが、われわれの仕事は生徒の成績を上げる指導、上級校の試験に合格させる指導を行うこと。授業はもちろん大切だが、授業は実はそうした指導の一環に過ぎない。ここを勘違いしてもらっては困る。
生徒には、「よくできたからOK」「点数が悪かったからダメ」ではなく、「なぜできたのか」「なぜ悪かったのか」という、準備と結果との因果関係をキチンと説明して納得させること。
●その他の留意事項
◇英検・漢検の受検
無理な級は受けさせない指導など、なるべく不合格者を出さない工夫と準備講座の設置を。合格率90%以上を目指す。
◇学校での中3対象の進路説明会
単なる希望・願望がそろそろ具体化してくる。塾側でもキチンと志望校名を把握しておくこと。
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