5月
●職員研修会
本来なら4月の欄に載せるべきだが、紙数の関係でここに置く。新入塾者と新年度のスタッフが出揃ったところで職員研修会を行いたい。塾長が話しておくべきは今年度の目標数値と塾の理念。目標数値は塾生数でも売上でも目標校への合格者数でも成績上昇率でも何でもよい。ただし、どれか1つ2つに絞って具体的な数値を。
理念もしっかりと。率直に言って塾業界はある意味、3K産業である。そうした産業に自ら飛び込んできた人間に必要なのは、おカネよりも「働く意味」であり「働き甲斐」であろう。われわれは、地域や社会や世界で生きる人々の生活を向上させるために、目の前にいる子どもたちを指導しているのだ、「教育」も「学問」もそのためにある、というくらいの大演説を行ってほしい。ただし、ヒトは衣食足りて礼節を知る。働きに見合う待遇は欠かせない。
●塾のスケジュール告知
保護者・塾生に渡すべきスケジュール表は3つある。@年度の大まかなスケジュールA次々月以降2ヵ月間のスケジュールB次月の細かなスケジュール。AとBとを合わせて、例えば毎月20日前後に翌月の細かなスケジュールと、その次の2ヵ月間のおおよそのスケジュールを記したスケジュール表を渡すようお勧めしたい。こうしたスケジュール表を渡すようにしておくと、保護者・塾生も助かるうえに、スケジュールで動く常勤・非常勤の仕事もはかどる。
夏期講習の概要決定
オリンピックが7月24日から8月9日まで(開会式前の7月22日、23日にはサッカーとソフトボールの試合も)、パラリンピックが8月25日から9月6日まで。当然のことながら夏休み期間中は世の中がまさに沸騰状態になる。どのように夏期講習を実施するかしっかり検討して、早々に概要を決めておきたい。準決、決勝の少ない午前中にやってしまうという手もある。なお、中高の体育系の大会などのスケジュールも大きく狂ってくる可能性があるので、1学期の学校予定をきちんと把握しておくこと。
大学入試改革への対応
新しい入試制度が始まる。混乱を重ねただけに、内容を正確に知っている保護者・生徒はそう多くない。新学習指導要領の導入に合わせて2024年度に再び変更が予定されているので、中学生の保護者をも対象に含め、丁寧に説明会を開催すること。
新制度での変更点をいくつか列記しておく。
@総合型選抜(AO入試)……出願9月以降、合格発表11月以降
A学校推薦型選抜(推薦入試)……出願11月以降、合格発表12月以降
B共通テスト……英語の配点がリーディング100点、リスニング100点。英語の設問がすべて英文、しかも長文(5000語前後)に。国語・数学ともに問題文が長文に。全科目でゼロマークが(選択肢に正解のない場合や正解が複数ある設問)。
その他の留意事項
◇五月病対策
とにかく休塾させないこと。
◇GW連休
GW連休は働き方改革との関連もあるのでキッチリと休むこと。
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