12月
●冬期講習の折り込みチラシ
前号11月の稿でも述べたが、わたしは塾の広告には「使用前・使用後」を記すことがもっとも大事だと考えている。
この夏の講習時、十数年来の知り合いの塾で、ちょっとした異変があった。3教場、塾生180人の塾にもかかわらず、外部講習生が50人を超えたのだ。
ご存じのように、講習生の数は塾生数の1割から2割が相場。通常ならば30人前後のはずで、この塾も例年はそんなものだった。ところが今年は50数人。決定打は折り込みチラシの内容をガラリと変えたことだとわたしは思っている。
実はこの塾は「面倒見のよさ」を表看板にしてきた。チラシのメインコピーも常にそれらしき文言。小規模塾であるから、それ自体は悪いことではない。しかし、保護者・生徒へのアピールという点からいえば、それではいかにも迫力に欠ける。
そこで塾長が思い切ったアイデアを出した。オモテは濃紺の地に白抜きでメインタイトル1行だけ。ウラは3つの部分に区分けし、一番上はグラフで、昨年夏に講習を受けた子ども達の成績変化(1学期末テストと2学期中間テストの順位)10人分、2段目に今夏の講習のメニュー、3段目に塾名と連絡先、教場案内図。
使用前・使用後だけを強調するシンプル極まりないものにしたわけで、それが当たった。
塾はダイエット食品販売同様、本音のビジネスである。その本音が何であるかはいうまでもない。そこをアピールせずしてどんな魅力が出せるのか。キレイなチラシを作る必要はない。多少ゴツゴツしていても、本音に訴えるチラシを考えていただきたい。
●飛び込み申込
例年この時期になると、とくに個別関連の塾には受験生の飛び込み需要が出てくる。それがビジネスであるから引き受けない手はないが、その際わたしは保護者・生徒に対してこちらから、いくつか条件をつけることをお勧めしている。(1)急激に成績を伸ばすのに必要なのは学習時間だから、週2回、90分ずつなどという短時間ではなく、最低でも週3回以上。(2)苦手科目を克服というのは難しいので、得意科目あるいは暗記関連の理社を優先する。伸ばせるものを先に伸ばして「総合点」で勝負。そうした選択は塾にお任せ願う。(3)よほどの理由がない限り遅刻・欠席は厳禁。1回でもそんなことがあったら、直ちに退塾してもらう。頼まれたことはキッチリ行う。が、そのために必要なことは要求し、それに応えられないようならお断りする。こうした毅然とした態度をとることが、プロフェッショナルの誠意というものではなかろうか。
●その他の留意事項
◇期末テストの結果確認
テストが終了したら結果を確認して、保護者・生徒に反省点を伝える。テスト対策講座を開いてもこれがないと効果半減。
◇クリスマス会
小学生対象のお楽しみ会は「友だち紹介キャンペーン」を兼ねる。ただし、会場での強引な客引きは逆効果なので、保護者への案内文を持たせる程度にとどめるのが賢明だろう。
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